現在主流のリング型のホイールシリンダーカップの装着性を飛躍的に向上させるツールをご案内いたします。
Seiken カップツールは、リング型カップの装着が困難とされている軽自動車、小型車用に開発されたセットツールです。
なぜカップツールが必要なの?メリットは何?
カップは、その寿命を延ばすために耐熱・耐摩耗性に優れた素材が選ばれるようになりました。
その反面、整備の立場では非常に硬く、装着の際にカップ表面に傷がつきやすくなりました。
素材が硬いということは、ピストンに装着の際とても苦労することになります。また、少しでも強引に指や串などではめ込もうとすると、カップに簡単に傷がついてしまい液洩れの原因になります。
Seiken カップツールを使用するとカップに傷をつけることなく早くて確実な装着ができ、作業時間の短縮に貢献します。
ツール色 | 適用サイズ |
車 種 |
---|---|---|
青 | 9/16” | 軽自動車 |
緑 | 5/8” | 軽、小型乗用車 |
赤 | 11/16” | 軽、小型乗用車 |
金 | 3/4” | 小型乗用車 |
ツール色 | 適用サイズ |
車 種 |
---|---|---|
銀 | 13/16” | 小型乗用車 |
黒 | 7/8” | 小型乗用・商用 |
金 | 15/16” | 小型乗用・商用 |
赤 | 1” | 乗用・商用 |
■軽自動車から乗用・商用車まで、小さいカップに対応しています。
■見やすいように透明のプラケースを使用し、サイズ別にツールは色分けされています。
■ツールの角度は、長年の研究を基にカップに負担が少なく、作業しやすい設計です。
■アルミ材のため錆が発生しません。
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▶ 重要 <注意事項> こちらをクリックしてください
☆単品での販売は行っておりません。ご了承下さい。
☆ツール使用時、カップに爪を当てないで下さい。カップにキズつく恐れがあります。
☆ツールの表面にキズを発見した場合は、使用しないで下さい。
☆組付の時、ブレーキ液か組付液をカップツールに塗布しご使用下さい。
☆ラバーグリースのご使用は避けて下さい。
専用カッター(Seiken CC500)または、竹串などのピストンを傷つけない材質で古いカップを取り除きます。ピストンは十分に洗浄し古いグリスやスラッジを除去します。
〈Seiken CC500〉
〈竹串〉
① カップツールに ”Seiken PL-7S または Seiken ブレーキフルード” を塗布します。
② カップツールをきれいな作業台など、水平なところに立てます。
③ カップの向きに注意して、カップをカップツールの根元までセットします。
④ セットの際は、カップに指の爪を立てずに、丁寧に押し下げます。
⑤ カップはカップツールに対して斜めになったりしないように注意します。
⑥ ピストンの向きに注意して、カップツールを差込み、垂直に立てます。
⑦ ピストンにカップを④⑤同様に注意して挿入します。
① ピストンは、表面に傷がないことをお確かめください。
ピストンに傷があると、シリンダー内壁を傷つけ、液洩れにつながります。
② 古いカップを取り除いた後、ピストンを十分に洗浄してください。
特に古いグリースなどが残ったまま組付けますと液洩れの原因になります。
③ 新しいカップを組付ける際は組付け液をご使用ください。
Seiken 組付け液 ”PL-7S” はブレーキフルードに溶解しますのでスラッジとなって固着しません。
④ カップツールはアルミ製ですので、落下などで打痕や変形の恐れがありますので取り扱いにご注意ください。
絶対にしないでください!!
カップ取り外しの際は、ドライバーなど金属製のものは使用しないでください。
ピストンを傷つけてしまっては、いくらカップを新しくしても意味がありません。
SeikenカップツールCC500
竹串など
① カップをカップツールに斜めにセットするとシール部分を傷める恐れがあります。
② カップを正確にセットさせるため、カップツールを持って作業しないでください。
③ はじめからカップツールにピストンを差込んでからカップを組付けないでください。
無理な力がかかり、カップツールを傷める恐れがあります。
カップに対して指の爪を立てたり乱暴に扱わないようにしてください。
指でカップを直接ピストンに組み込む行為は、ピストンの構造によっては内側の シール部を破損させる恐れがありますのでおやめください。
これはシリンダーとピストンの片当り摩耗を防止させるためつば部が厚く設計されています。
オレンジ矢印 部は溝が深い。
すなわちカップ内側の径が小さいので、カップツールを使用して広げてあげる必要がある。
代表車種
トヨタ ヴィッツ、bB、 ファンカーゴ、 カローラ
水色矢印 部はスプリングを固定するための突起が 設けてあります。
黄色矢印 部は溝が深い。
すなわちカップ内側の径が小さいので、カップツールを使用して広げてあげる必要がある。
代表車種
ホンダ フィット、トゥディ、ロゴ
スバル サンバー
カップ内側の径
① カップのサイズが適合しない場合
② ピストンのサイズが適合しない場合
③ カップツールを落下させてしまい、変形あるいは傷がついてしまった。
ピストン表面に傷がないことを確認してください。
ピストンに傷があると、シリンダー内壁を傷つけ、液洩れの原因に繋がります。
ピストンに傷をつけないようにカップカッターでカップの中心部を掴みます。
刃先でカップをしっかり掴みながら、手前に引いて切り取ります。
切り取ったカップを外し、ピストン溝に傷がないか、また、汚れや固着物がないか確認してください。
汚れ、固着物がある場合
① ナイロンブラシ(金属ブラシ不可)でこすり落としてください。
② Seikenブレーキパーツクリーナーで洗浄してください。
③ 完全に乾燥させてからカップを取り付けてください。