タンデムマスターシリンダー

ファーストフィル型の構造
 最近の一部の車種には、ファーストフィル(早く満たすの意味)タイプのマスターシリンダーが使われています。プライマリーピストンは大径部と小径部の段付ピストンになっています。

主な車種

マーチ

パルサー

サニー

レックス

サンバー

K10

N12,13

B11,12

KH3,4,KP1,2,3

KS3,4,KV3,4

ファーストフィルバルブの作動


@ブレーキ踏み始め

ブレーキペタルを踏んでプライマリーピストンが移動を開始すると、P1室の液圧がP2室より高くなり、P1室内の液はP2室へ押し出される。
このブレーキ液の移動でP2室内の液量が急速に増し、ホイール側にも届くそのため短いストロークで圧力を上昇させることができる。
通常型のプライマリーピストンは、ブレーキ液がP2室へ入り込まないのでプライマリーピストンの移動と同時にブレーキ液が押し出されてP2室の液圧(フルード量)を上げる。

Aさらに踏み込んだ場合

ペタルをさらに踏み込んでシリンダー内の各圧力が規定以上の液圧になると、ブレーキ液はインレットポートからファーストフィルバルブに流れ、ボール弁を押し上げ、リザーバタンクに流入する。
P2室の圧力は引き続き上昇する。

B解除した場合

ペダルを離すとピストンはリターンスプリングで押し戻される。
P1室内は急激に容積が増大するので負圧を発生し、リザーバタンクのブレーキ液はファーストフィルバルブのバルブゴムを押し開いて、インレットポートとバイパスポートを通り、P1室に供給される。
さらに、P1室の負圧が解消されてからP2室へブレーキ液が流れ、P2室内の負圧を補う。


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