| 第五回 |
| 前回のブレーキ豆知識でマスターシリンダーの基本的な原理がわかっていただけたと思いますが、 今回はブレーキマスターシリンダーの機能について説明いたします。 ブレーキマスターシリンダーには前回紹介したようなシングルタイプ(図1)とタンデムタイプ(図2)があります。 |
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| 図1 シングルタイプ |
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| 図2 タンデムタイプ |
| 上の図から一目瞭然だと思いますが両者の違いはピストンの数です。 シングルは文字通りピストンが1個でタンデムは2個です。タンデムは縦列という意味で、ピストンが縦に2個並んでいることになります。 タンデムマスターシリンダーの一番の特徴はブレーキ系統の何処か1箇所から液洩れが生じても、もう片方の系統でブレーキが効く“2重安全機構”という仕組みになっていることです。この仕組みが現在主流の機構で、ブレーキの安全性に大きく寄与しています。 それでは、“2重安全機構” とはどのようなシステムなのでしょうか?これから見ていきましょう。 |
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| 上図右側で液洩れが発生した場合、プライマリーピストンを押し込むと右側で液圧は発生せずセコンダリーピストンがそのまま右に移動します。スプリングが押し縮められ、セコンダリーピストンが奥にぶつかると、左側で液圧が発生してブレーキが効くことになります。 |
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| 反対に左側で液洩れが発生した場合、液圧が発生しないので、プライマリーピストンがセコンダリーピストンを直接押し、右側に液圧を発生させブレーキが効くことになります。 このような機構のほかにも、実際のマスターシリンダーにはブレーキフルードの液面が下がってくるとそれを警告する機能などがついており、安全性を保つ工夫がなされています。 もしも皆さんの車のブレーキに異常を感じたら大至急整備工場で診断される様お願いします。 上の図のような状態のときはブレーキの効き具合が極端に低下します。 効きの低下は停車距離を長くしますので、最悪の場合事故につながる恐れがあります。 しかし、定期的に整備を行っていれば心配はございません。 次回は 「ホイールまでの道のり」 と題してお送りしていきます。 |
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